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2009年5月28日 (木)

ニックリッシュとヘーゲル

 経営学には、二つの難解な本がある。ひとつは、ハインリヒ・ニックリッシュの『向上への道、組織』であり、もう一つはバーナードの『経営者の役割』だ。

 朝日カルチャーの今回の講義では、彼らの議論に挑戦する。私の考えでは、ニックリッシュの議論はヘーゲル哲学で補完すると、もっと魅力的になる。また、バーナードの議論は、カント哲学で補完するともっと魅力的になる。さらに、ドラッカーの議論もカント哲学によって魅力的になるのだ。そのことを、今回の朝日カルチャーで説明する。

 このようなとんでもない議論を展開しようとしているにもかかわらず、昨日、足を運んでくれた受講者には感謝したい。ニックリッシュとヘーゲルの魅力を少し理解していただけたでしょうか?

どんな講義なのか、関心のある方は、一時的にPDFここに貼り付けたいと思いますので、覗いてみてください。

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11)ポパーとカントの哲学」カテゴリの記事

コメント

議論
日本企業と日本人今でも潜む全体主義
問題全体主義についてどのように思うか。
私の思いを書きます。

日本企業と日本人は全体主義と気付いていない。
これが問題だと思います。
何が全体主義であるかが難しいですね。
常識に従うことが当たり前と思う事も全体主義と私は思います。
ニックリッシュの議論
∴すべての人間は精神=本質同じ=全体
を定義とするならば、
精神を常識に置き換えれば同じになる。

しかし、常識を疑わずに常識に従えば、たいてい平和に暮らせます。
でも、常識が間違っていた時は悲惨です。
先の大戦やらい予防法や三菱自動車の隠蔽などがその例でしょう。
全体主義にも利点と欠点がある。


全体主義の利点
面倒な議論が不要で迅速である。(同じだから議論不要、感情に訴えて決められる)
正常な運営状態なら分裂の危険性が無い。(同じだから異分子は切り捨てる)
大きなリスクを覚悟して決定できる。(枝葉の犠牲は気にならない。)
全体主義の欠点
問題を突き詰めないため解決策が見出せない場合がある。
長い期間の間に不満が溜まる。(やる気のある人がいなくなる)
大きなリスクを犯してしまう。

ブレーキが無い車のようなものだと思う。

菊澤です。

全体主義に関して、大変、興味深い議論をしていただき、感謝しております。文面から、組織に属しておられる方だと思います。

一般的には、「全体主義」を一方的に否定する人が多いと思いますが、冷静にその利点を欠点を指摘している点はとても参考になりました。私も全体主義は使い方あるいは扱い方次第だという考え方を持っています。

また、全体主義について議論する場合、本質は同じなのですが、以下のように分けて議論するようにはしています。

(1)全体主義的価値論
(2)全体主義的存在論
(3)全体主義的方法論(認識論)

機会があれば、さらに深く分析し、このブログでも説明してみたいと思います。

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