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2009年5月24日 (日)

申し訳ありません、返事が書けなくて

 私が慶応義塾大学に戻ってきて、これだけはしてはいけないと思っていたこと2つがある。

(1)名刺を必ず持ち歩くこと。若い学者のほとんどは、最初はそれほど有名大学ではない大学に就職する。そして、彼らは、一所懸命にいい論文を書き、より良い大学に転職しようとする。そして、そのわずかな機会をえるために、学会の懇親会に出席し、有名な大学の先生と名刺交換するものだ。私も経験した。

 こうした若い学者に対して、最初から運よく有名大学に残れた人たちは転職のことなど考えたこともないので、そのような努力をしていることなどまったく知らないと思う。だから、たんに懇親会に出て楽しんでいるので、私が良く経験したのは名刺をもっていない人が多いのだ。はじめから持ってこないのだろう。そのような現象に出くわしたとき、私は「何か嫌な感じ」がした。お高く見えた。

 だから、そうなってはいけないと思い、必ず名刺を持つようにしている。若い学者から、名刺交換を求められれば、必ず出せるようにしている。名刺を忘れたらときに、本当に恥ずかしく思う。

(2)もう一つ、若い学者や先生から本や論文を送っもらったときには、必ず返事を書くこと。私も、若い時、有名な先生によく論文を送ったものだ。そして、返事をもらうと、とても嬉しかったことをよく覚えている。

  しかし、本当に申し訳ない。

 いま、私にいろんな方が論文や本を送ってくださるのだが、あまりにも忙しくて、お礼を書けない状態です。これは権威主義になったからとか、威張っているとかではなく、本当に時間がないので、もしまだお礼をしていない方がいたら、どうかお許しお願いいたします。

 

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