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2009年4月11日 (土)

今年度の初めての菊澤ゼミと4期生

 昨日は、菊澤ゼミ、初日、4期生と初めて会った。4期生は広く全国から学生が集まった。何か元気がいい。

 酒があまり好きではなく、スポーツも若干苦手な男子という点は伝統的だが、何かやってくれそうな感じがしている。たぶん、4期生一人ひとりのレベルは高いのだと思う。

 しかし、一人ひとりのレベルは高いのに、なぜか全体としてはダメな会社が、実は日本には意外に多いのだ。

 「うちの会社は東大・一橋・京大・早慶など優秀人ばかりなのに、なぜか全体としてはだめなんです。なぜでしょか?」

 こういった質問をよくされる。

 この問題は、深くて重い組織論的問題だ。そのヒントは、拙著『戦略学』で書いたポパーの世界観にあると思っている。

ヒント1=われわれ人間は完全ではないので、完全な存在にはなれない。

ヒント2=したがって、不完全な人間が目指すのは、完全な存在ではなく、より完全な存在   へと近づくことであり、たえず進化、進歩する状態である。フローの状態を維持すること。

ヒント3=より完全な存在へ進化し続けるためには、批判することが必要だ。

ヒント4=もし人間の心の世界と人間が生み出す作品、製品、理論(知性的世界)が同じものだと考えると、つまり才能がわれわれ人間が生み出す作品と同じだとすると、批判は起こらない。心の中でいつも完全なものを作っていると思うからだ。才能(心理的世界)があるだけではダメなのだ。

ヒント5=才能と才能が生み出した作品・製品・理論とは異なるのだ。それゆえ、心理的世界と知性的世界を絶えず批判的に相互作用させる必要があるのだ。それができない組織は才能に溺れてしまうのだ。

      ・・・・後は自分で考えてみてください。

今年4期生も4チームに分かれているが、どのチームがフロー状態を維持できるのか?

「マネージング・フロー」を実現できたチームが生き残れるのだ。

 

 

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