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2009年4月

2009年4月29日 (水)

新型ウイルス対戦とミッドウェー海戦

 いま、日本は新型ウイルスに対してどのワクチンで対処するかで、おおわらわだ。

 製造能力が一定で時間がかかるために、既存のタミフルか、新型ワクチンかで四苦八苦しているらしい。厚生大臣ははじめは新型でいくといったが、その後、半々でという感になり、そして、いままだ決断していないらいしい。つまり、今後、どのように戦っていくのかは情報しだいということらしい。

 私は、この状況が、ミッドウェー海戦の南雲中将の状況に似てるなあ~思ってしまった。ご存じの人にはくどい話だが、日本海軍の連合艦隊はミッドウェー島を攻略するために出撃し、そこに出現する米空母部隊を撃滅してしまおうというシナリオだった。

 ミッドヴェー島を攻撃するには、地上攻撃用の「爆弾」を航空機が装備する必要がある。一方で。米国空母を攻撃するには、「魚雷」を装備する必要があるのだ。

 最初は、いまの厚生省の戦法と同じ、半々にしていたが、米空母が発見されなかったので、南雲中将はすべての爆撃機にミッドヴェー島攻撃用の爆弾を装備させた。

 しかし、突然、米空母発見の連絡が入り、またしても魚雷に装備を変換させた。もたもたしているうちに、米空母から飛び立った爆撃機と戦闘機がやってきて、日本海軍の空母がすべてやられえしまったというお話。

 このような結末にならないように、厚生省は適切な対策をうってくれることを祈りたい。

2009年4月28日 (火)

松下幸之助没後20年記念コンファレンス

 昨日は、松下幸之助没後20年記念コンファレンスに招待されて、参加した。会場は京都のPHP総合研究所である。錚々たるメンバーが集まり、松下幸之助の経営哲学を語る。

 今回は、松下幸之助の傍におられた水野先生が基調講演をされ、非常に興味深い話を聞くことができた。とても参考になった。

 私は、松下幸之助の研究者ではなく、経営哲学学会の会長として招待たされたのだが、今回は、経営哲学に関する自論を述べることができて、良かったと思う。

 さて、多くの人々は松下幸之助のすごさを語るときには、日本一の大金持ちになった人とか、日本一の負債を背負った人とか、二又ソケットを発明した人とか、どうしても見える偉大さを追求し語ろうとするものだ。

 しかし、私はその道は細くて危険な道だと思う。その方向に進むと、幸之助のすごさがぼやけてしまうのだ。エジソンほど発明していないし、ソニーの盛田、井深ほど学歴もインパクトもないのだ。さらに、病弱ときた。

 幸之助のすごさは、やはり何か目に見えないところにあるように思う。ぜひ一度幸之助のビデオを見てほしい。ビデオでもはっきりわかる。そのカリスマ性が。どうしても、彼の話に聞き入ってしまうのだ。もっと聞いてみたくなる。それはいったい何なのだ!・・・・・・・

 そこに、彼の偉大さがあるように思う。それは、子供にはわかりにくい大人の偉大さだ。それはチャーチルや福澤諭吉タイプの偉大さでもあり、それはアインシュタインやエジソンやニュートンの偉大とはまったく異なるものだ。

 それがはっきり言えないもどかしさが、自分にはある。

2009年4月25日 (土)

慶大商学部から、ついに塾長が

     

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    来週の月曜日は、「夕刊ダイヤモンド」での3回目のブック・レビューです。歴史に学ぶ経営哲学の本を紹介しました。拙著『組織の不条理』をメインにしています。関心のある方は、ぜひ一読お願いします。

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 商学部からついに塾長が登場した。

 清家篤教授だ。

 現在は商学部長で、そのもとで、私は学習指導主任を担当している。いつも見ているので、不思議な気持ちだが、これからはなかなか会えないだろうなあ~と思ってしまう。

 商学部は歴史がまだ浅く、昨年やっと50年を迎えた。私が学生時代には、この歴史の浅い商学部から塾長はでないだろうと言われた。(実は、私の指導教授であった小島先生が有力であったが、学部長を3期して、惜しいことにガンで若くして亡くなられてしまった。)その意味で、今回、清家先生が塾長になったことを本当にうれしく思う。

 これは、商学部、商学部出身者の悲願であった。清家先生はとてもバランスの良い人なので、これから慶応義塾はもっといい大学になると確信している。少し古いが、「マチガイナイ!」

2009年4月21日 (火)

不幸のあとには不幸が

 以前にも書いたことがあるのだが、私は経営学者なので、経済学者のように均衡論的な思考はあまりしない。

 均衡論的な思考とは、朝、悪いことがあると、午後には良いことがある、といった考えかただ。私の場合、非均衡論なので、朝、悪いことがあると、午後も悪いことがあるのではという考え方だ。

 昨日もそうだった。日吉で「経営学」の講義があり、日吉にいった。なぜか、のどが渇いたので、自動販売機で飲み物を買おうとした。種類はたくさんあった。時間もなかったので、少ない量のものをと考え、ふと見ると、健康ドリンク的なものがあった。歳をとると、どうしてもこういった類のもにひっかってしまうのだ。

 しかし、少しいやな予感がした。たぶん、学生はこんなの飲まないだろうな・・・、あまり動いていないんだろうなあ・・・・・・予感はあたった。100円を入れたが、出てこない。

 まいった。後ろで、学生が待っている。無言の圧力を感じて、また100円いれた。くそ!またでない。なっんてこった。

 すると、後ろの学生が、出ない場合、そこの電話番号に電話すればいいですよと助言してくれた。彼によると、1000円いれてでなかったので、電話したら、後で1000円を郵送で送っていたというのだ。

 そうか、じゃーといって、(このとき、何か昔話によくでてくる二番目の悪いおじいさんの気持ちになって、お金を巻き上げてやろうという気持ちで)、電話した。しかし、もう授業が始まりそうだ。

 電話がつながった。予想は、郵送で・・・というイメージだった。しかし、相手は「後30分ぐらいでいきますから、・・・・・・・・・」いってきた。

 こらー、こっちはこれから授業なんだ。200円ぐらいどうでもいいだ。・・・・・・・・・・・本当に昔話に出てくる悪いおじいさんの気持ちになった。

 こうして、気分が悪いまま、教室にいった。また、いやな予感がした。そして、予想通り、コンピュターは動かなかった。またやってしまった。・・・・・・・・・

 さらに、不運は続いたが・・・・時間がないので、これで終わり。

不幸のあとには不幸が、これが経営学者の考えだ。

2009年4月19日 (日)

Hirayama君とばったり

 昨日は驚いた。

 田町駅のビルの地下で、ばったり菊澤ゼミ2期のHirayama君と出くわした。驚いた。ものすごい確率だ。

 いま、会社の寮に入っていて、自宅にもどるところだ、とうことだった。優秀な同僚が集まったということで、会社には満足しているということであった。ちょっとスマートになった感じがした。私にはそう見えた。

 また、落ち着いたら、ぜひゼミに遊びにきてほしいものだ。

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慶応大学に戻ってきたとき、昔の先生のように、大学院では1,2人しか院生がいなので、しかもその院生は大抵学部から来ている学生なので、ゆっくりと英書を読みながら時間をつぶしたいと思っていたが、いまだ一度もそのような経験をしたことがない。

 なぜか予想もしない人たちがやってくる。今年も、年配でかつ優秀な社会人学生たちがやってきて、講義をしなければならなくなった。もっと驚いたのは、博士課程の講義でも、日吉の新大学院の学生がやってきたことだ。これは驚いた。大丈夫かなあ~という感じなのだが。

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月曜日の「週刊ダイヤモンド」に第二週目のBook Reviewが掲載されます。テーマは、最近の経営哲学の問題、課題を扱った本の紹介です。関心のある人は、立ち読みでもいいので、一読お願いしたいと思います。

http://dw.diamond.ne.jp/contents/2009/0425/index.html

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2009年4月16日 (木)

そんなに簡単に山登りは

 今日から、中央大学で、今年度の非常勤講師の講義が始まった。今年は、どの授業もパワーポイントを使用しようとはりきっている。問題は、資料をどういった形で学生に配布するかだ。

 中央大学の場合、学生が資料をダウンロードするようなサイトがあり、そこに張り付ければいいということで、事前に事務に電話をいれ、今日は1時間も早く、多摩の山の大学に行って、そのやり方をおそわろと思った。

 昨日、電話で事務の人から、ITセンターに行ってくださいといわれていたので、そこにいった。

 「センター」というには、あまりにしょぼかった。いやな予感がした。

 「講義でパワーポイントを使いたいのですが、そのスライドをPDFで貼り付けて学生にダウンロードさせたいのですが・・・・」

 わずかなITセンターの職員がみなこちらをチラリをみた。そして、職員がひとり近づいてきて、私にひとこと。

 「今日は、担当者が休んでいるで、対応できないのですが・・・」

ITセンターなんだから、そこにいるだれかできるだろう、と内心思った。

 「なんとかなりませんか」とくいさがった。

しかし、次の瞬間、職員の人に信じられない一言をいわれた。

「明日、きてくれますか。明日、担当者がきますんで・・」

 こらあー、こっちは非常勤講師で横浜から2時間もかけて、この山奥にある大学にきてるんだ。往復4時間だ。4時間かかってんだ。ひまをもてあましている老人のハイキングじゃあるまいし、そんなに簡単に、こんな山奥にこれないんだ。おたくは、どこに住んでるんだ。中央大学は名前は中央だが、中央にはないんだぞー、ここは東京の果ての果てだあー・・・・・・・・・そんなに簡単にこれないだ・・・・と心の中で、ついつい叫んでしまった。

いやーまいりました、明日きてくれか~、いやもしかしたら、横浜の方が田舎なのかもしれない。そういえば、横浜よりも国立市の方が都会だといっている人もいたなあ~行動経済学的にいえば、レファレンス・ポイントが大きくちがうんだろうなあ。

2009年4月14日 (火)

「週間ダイヤモンド」経営哲学に関するBookReview

 今週の「週間ダイヤモンド」のBook Reviewに経営哲学に関する本について書いています。昨日から発売されたようです。これから、4週間にわたって続きますので、一度、みてみてください。私の固有の見方を提示したつもりです。

http://dw.diamond.ne.jp/?banner_id=t1dia017Photo

 

 毎回、同じことを書いているのだが、4月は雑用で本当に忙しい。講義もしっかりやりたいし、研究論文も書きたいし、本の原稿ももう少しというところまできているのに・・・・今日も、会議が4つもある。

2009年4月11日 (土)

今年度の初めての菊澤ゼミと4期生

 昨日は、菊澤ゼミ、初日、4期生と初めて会った。4期生は広く全国から学生が集まった。何か元気がいい。

 酒があまり好きではなく、スポーツも若干苦手な男子という点は伝統的だが、何かやってくれそうな感じがしている。たぶん、4期生一人ひとりのレベルは高いのだと思う。

 しかし、一人ひとりのレベルは高いのに、なぜか全体としてはダメな会社が、実は日本には意外に多いのだ。

 「うちの会社は東大・一橋・京大・早慶など優秀人ばかりなのに、なぜか全体としてはだめなんです。なぜでしょか?」

 こういった質問をよくされる。

 この問題は、深くて重い組織論的問題だ。そのヒントは、拙著『戦略学』で書いたポパーの世界観にあると思っている。

ヒント1=われわれ人間は完全ではないので、完全な存在にはなれない。

ヒント2=したがって、不完全な人間が目指すのは、完全な存在ではなく、より完全な存在   へと近づくことであり、たえず進化、進歩する状態である。フローの状態を維持すること。

ヒント3=より完全な存在へ進化し続けるためには、批判することが必要だ。

ヒント4=もし人間の心の世界と人間が生み出す作品、製品、理論(知性的世界)が同じものだと考えると、つまり才能がわれわれ人間が生み出す作品と同じだとすると、批判は起こらない。心の中でいつも完全なものを作っていると思うからだ。才能(心理的世界)があるだけではダメなのだ。

ヒント5=才能と才能が生み出した作品・製品・理論とは異なるのだ。それゆえ、心理的世界と知性的世界を絶えず批判的に相互作用させる必要があるのだ。それができない組織は才能に溺れてしまうのだ。

      ・・・・後は自分で考えてみてください。

今年4期生も4チームに分かれているが、どのチームがフロー状態を維持できるのか?

「マネージング・フロー」を実現できたチームが生き残れるのだ。

 

 

2009年4月 7日 (火)

忙しいの3乗

 オーストラリアから帰国してみると、本当に忙しい。恐ろしいほどだ。事務的な仕事も、研究関連の仕事も、次々こなしていかないと、忘れてしまいそうだ。手帳で小さな字で書いておくと、ついつい何だったか忘れてしまう。

 しかし、こんなに忙しいのに、まったくお金が入ってこないのはどうしたことだ。きっと、費用対効果が悪い仕事をしているんだなあ~と思ってしまう。特に大学の事務的仕事は・・

 また、こんなに忙しいのに、まったくやせない。むしろ、ストレスで逆に太ってしまった。とにかく、体重を落とさないと、体が重くてだめだ。血圧が高くなる。オーストラリアでシュノーケリングをした。確かに面白い。しかし、口で息していると、酸素不足になって、苦しくなって、途中でやめた。これも、体重と血圧に関係しているかもしれない。

 ところで、最近は「論語」というものをわずかな時間を見つけて読んでいるのだが、これがまた実に面白い。特に、「次郎物語」で有名な作者下村コジンが書いた「論語物語」は最高だ。人間的な孔子がまぶたに浮かんでくるようだ。さらに、山本七平の「論語の読み方」も面白い。いま、少し研究中。「仁」とか「徳」とか、面白い。

 新学期からは、拙著『戦略学』を大学で講義する。そのために、ノートを作る必要がある。正確にいえば、パワーポイントを作る必要があるのだが、ほとんどできていない。自転車操業になりそうだ。

 

2009年4月 5日 (日)

無事、帰国

 昨日、夜、無事、オーストラリアから帰国。今回は、息子の中学入学祝いの家族旅行だった。長い受験戦争を終え、無事、本人が希望していた私立中学に合格したため、ほんとうはドイツを中心にヨーロッパにつれて行きたかったが、私があまりに忙しくて、断念した。(実は、すでにヨーロッパにはいっているが、私の個人的趣味で北ドイツに行きたかった)

 息子は今後6年間さらに受験勉強して偏差値No1の大学を目指す道もあったが、結局、私と同じ大学への道を選んでくれて、親としては大変うれしいものだ。後は、ぬかりなく英語をマスターしてほしいと思う。

 さて、今回は時間の関係で、ケアンズ3泊5日の旅だった。雨季から乾季への移行時期で雨が心配されたが、すべて晴れ。すばらしい自然と平和な街を満喫できた。時間はゆったりしていた。食事もおいしく、おそろしく太ってしまった。血圧が上がりそうだ。

 しかし、仕事病がでて、ついついホテルのインターネットでメールをみてしまった。最悪、仕事のメールがたくさん入っている。みなければ、良かった。やはり、旅行にきて、メールをみては駄目だ。意味がなくなる。心配になってしまうものだ。しかも、返信は英語になるので、送っても悪しきメールと間違えられる可能性もある。

 こうして、中途半端に楽しんだ旅行となった。

 最悪だったのは、ジェット・スターというオーストラリアの航空会社の飛行機だった。これはひどい。飛行機の中の唯一の楽しみは飲食なのに、すべてのサービスにいちいちお金を取るのだ。しかも、アテンダンドのサービスも最悪だ。

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 飛行機の中で、旅行に行く前に明治大学の折谷先生(元日銀幹部)に英語で論文を発表したほうがいいと、ハッパをかけられたことを思い出した。また、東電の成田君にも同じことを言われた。今年度は、この方向に挑戦しようかという気持ちになっている。

 しかし、帰国してアマゾンを見たら、自分の本が売れてないなあと思ってしまった。

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 気分を変えて、また大学の仕事と研究をはじめなければならない。明日から、早速、日吉で新一年生へのガイダンスが待っている。その後、三田で編入生への説明と忙しい。

 今年は、日吉で「経営学」を担当しているので、何とか慶大1年生に経営学を魅力を伝えたい。

 また、菊澤ゼミ4期生もいい学生が来てくれたので、今年は楽しみだ。さらに、ゼミをレベルアップしたいものだ。しかも、2期の橋本君が大学院に残ってくれて、期待したい。

 橋本君が提出した論文は、慶大学生論文に当選し、私からもみてももんくのない良い論文だった。この論文の意味がわからない審査員はレベルが低いと思うような論文だった。

 また、同じ2期の柴田君のうわさも、スペイン語の先生から入ってきた。新制度派経済学を使って、スペイン語の授業で発表したらしいが、担当の先生から素晴らしい発表だったと直接聞いた。ゼミの宣伝をしてくれて、とてもうれしく思う。

 いろいろあるが、とにかく、本日から気合をいれて新年度に向かいたい。ということで、ブログも再開します。

 

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