取引コスト節約政策
最近は、ものすごく忙しくて、体調が悪い。いろんな種類の問題が出現してきて、対応するのに大変だ。
研究論文の要請。大学での問題。入ゼミ試験。学会など。どれも待ってくれない。1日が24時間しかないことに不満を持っていたら、今度はこちらの体の方に限界がきたようだ。
こういうときには、眠るしかないのだが、野球のWBCの結果気になって眠れない。悪いパターンだ。
ところで、本日、ETCをめぐってテレビでいろいろと議論がなされていた。そこで、面白い意見があった。ETCをめぐる補助政策への疑問であった。その人は、いまの政策はおかしいというのだ。というのも、ETC使用者だけ高速料金の値下げし、現金は値下げしないからだ。
その意見も理解できるが、今回の政策は「取引コスト」節約政策なのだ。現金支払テムとETCシステムとを比較すれば、明らかに後者は効率的なのだ(渋滞解消も含めて)。しかしその移行には、いろんな取引コスト、テェンジング・コストが個々人にかかるために、人々はスムーズに移行しないのだ。そこで、この取引コストを節約してより効率的なシステムへと移行するというのが、今回の政策の意義のひとつであろう。
このことが理解されているのだろうか?
今回、たくさんの人々がETCシステムへ移行しようとしているが、このことはいかに移行費用、取引コスト、チェンジングコストが高かったのか、を物語っているように思える。
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