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2009年2月10日 (火)

慶應夕学50講

 昨日は、慶大夕学50講で「組織の不条理」の講演を行った。たくさんの方々に来ていただき感謝している。

 今回は「組織の不条理」をいかにして解決するかをめぐって、カントの人間観にもとづいて解決案を探った。もう少し研究を重ねれば、もっとわかりやすく説明できたかもしれない。今後は、さらにこの点を深く研究してみたいと思っている。

 また、社会人の方々はより具体的な事例を知りたい様子がよくわかった。われわれのような学者は一般原理で、具体的な事例は皆さんでという気持ちがあるのだが、今後はよりわかりやすぐ具体的な事例なども用意する必要があるなあ~と痛感した。

 いろいろ問題があったかもしれないが、今回はこのような機会が与えられ、大変貴重な経験をした。私個人としては面白かった。

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コメント

菊澤先生

昨日はご講義お疲れ様でした。
ようやく先生とお会いすることが叶いとても感激いたしました。

会場は本当に満員で、しかもかなり企業では重要なポジションにいると思われる方々も多かったように思います。
そのような受講者を相手に、本当に素晴らしいご講義をされ、先生ご自身も会場の熱気ある雰囲気を感じ取られたことと思います。

私は今回の講義内容は二回目となります。内容は昔の先生のレジュメを何度も読み返していますので頭に入っておりました。そこで、今回は私は会場の反応をよく見るようにしていました。

今回は『戦略学』を中心にCGSのお話をされるかと思っていましたが、先生が『組織の不条理』を内容に選ばれたことは、とても良かったのではないかと思いました。会場には、私や学生さんよりもずっと年上の方々がいらっしゃいましたので、きっと戦争というものへの考え方は、ご自身の体験や身近な人から話を聞くことなど、これまで人生で考える機会が多かった方々のはずです。また、これまで社会人として様々なご経験を積まれている方が、今回の先生のお話からどのような反応をされるのかにとても興味を持っておりました。

ちなみに、私は夕学五十講は3度目となります。過去二回はとても著名な方の講義を受けました。いずれの講義でも、著書などは有名ですが、内容としては本人ならではの経験論的成功談もあり、参考にはなるけど・・・というように会場の反応は二分していたことを覚えております。熱狂的ファンは大きくうなずきますが、中にはペンを止めて大きく首をかしげたりする人もいるものです。

しかし、今回の先生の講義への会場の反応は、私の見た他の著名人の時よりも納得されている方が多い印象を持ちました。
ペンがとてもよく走っている人、真剣に大きくうなずく人がとても多かったと感じます。
まあ、これには私の主観的な印象が強くはいっていますので、あまり参考にならないかも知れません。(笑)

特に大きくうなずいている人が多かったと私が感じた部分のキーワードを以下に記します。

・「限定合理性」の説明箇所で、人間は不完全な情報の中でできるだけ合理的に行動して失敗することもある。
・取引コストを考えると変化しないことが合理的とされることもあること。
・「力学的因果法則」
・「フローの状態」

”Change”という言葉がが注目される時代において、とても不思議に感じた方もいらっしゃったのではないかと思いますが、そのChangeに潜む課題を自分なりに気づかれた方も多いと思います。
また、カントの話についても、興味を持っている方が多いなと感じました。さすがベテラン社会人の方々だなと思いました。

「限定合理性」というたった一つの概念から、様々な日常のことを理解することができたという方も多いことと思います。駄目だと言われながらも変わることができない自分の所属する組織への見方も変わった方もいることでしょう。

大きくうなずく方々を見て、この一つの理論から、世界の見方が変わるだけでも、大きな変化をもたらす可能性があること、それが、理論の素晴らしさであることを深く納得されたのではないかと感じます。
以前、先生がウェバーのお話で説明されていたことの通りですね。

このように先生から頂いたヒントを元に、事例を作って行くのは私たちの役目であると思います。

そのように感じられた方々が、企業の中でそれぞれ小さくとも大きな変化につながる”ゆらぎ”となってご活躍されることを期待いたします。

先生におかれましては、これからも、様々なヒントを私たちに投げかけていただけることをお願いしたいと存じます。

SATO様

菊澤です。
コメントありがとうございます。
先日はお忙しい中、足を運んでいただき、感謝しています。また、講演後、お会いできてとてもうれしく思いました。

 今後は戦略部門で活躍されるということで、いま戦略に関心をもっている私としては、何かいい事例でもあれば、教えていただきたいと思っております。


 さて、今回は、夕学のスタッフから「組織の不条理」で依頼されていましたので、「戦略学」の話はしませんでした。「戦略学」は「組織の不条理」の続編で「戦略の不条理」の話となります。

 もちろん、「戦略の不条理」の講演も可能で、すでに昨年、防衛省の幹部学校で講演し、富山大学でも講演しております。

 今年も、4月に東京電力から講演の依頼をうけており、パワーポイントも完成していますので、もし慶応の夕学から依頼されると、すぐにできる状態にあります。(さそっていただけるかどうかわかりませんが)

 昨年、ダイヤモンド社から出版した「戦略学」は企業的な内容でしたが、今度は軍事の事例を中心にした本を光文社新書から出版する予定です。原稿はかなりできています。

 出版されたときには、献本しますので、ぜひ感想を聞かせてください。

  

慶應MCCの城取です。
先日の夕学ではありがとうございます。今期の最終回を飾るに相応しい素晴らしいお話を聞くことができました。
下記のようにblogにもまとめさせていただきました。
http://www.keiomcc.net/sekigaku-blog/2009/02/post_287.html#more

私もカントの人間観のお話がたいへん印象に残りました。
実は、翌日、先生の講演をお聞きになった方と話す機会がありましたが、その方も「まさかカントが出るとは思わなかったけれど、それゆえに新鮮で、これを機会にカントを勉強しようと思いました」とおっしゃっていました。

これからもよろしくお願い致します。

慶應MCC 城取様

菊澤です。コメントありがとうございます。
先日は、お世話になりました。

とても楽しく夕学の講演を行うことができました。
また、ブログで私の講演の内容を非常にうまくまとめていただき、心から感謝しております。

今回の講演で、私自身多くのことを学ぶことができ、新しい研究の方向も見えてきました。
今後とも、よろしくお願いします。


菊澤先生 城取様

城取様のブログ拝見いたしました。
素晴らしい文章に大変驚きました。

一度の講義を聴いただけで、私ではここまで上手にはまとめられません。他の先生方の講義もわかりやすくまとめられており、城取さまの、聴く力、噛み砕いて理解する力、アウトプットとして表現する力に、素直に敬服いたしました。
ぜひ、見習わせていただきます。


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