慶応大学菊澤ゼミナールHP

私の趣味

私の著書

新制度派経済学と限定合理アプローチの本

経営哲学学会HP

« 朝日カルチャーセンターでの講義 | トップページ | ブログについて »

2008年8月23日 (土)

拙著『戦略学』の最近の状況

 拙著『戦略学』について、先日、中央経済社の編集部の方から、八重洲ブックセンターだけではなく、丸の内丸善でも8月の第1週目に13位になっていたという情報をいただき、とてもうれしく思った。しかし、実際には、まだそれほど売れていないと思う。

 昨日、大学に行く途中で、横浜の有麟堂に寄ってみた。西口の地下の売り場でも、ルミネの5階でも、野中先生たちが書き、最近、文庫になった『戦略の本質』の隣に拙著が陣取ってレイアウトされていた。

 きっと、本屋さんが、著者がともに防衛大関係者で、『戦略の本質』と拙著『戦略学』を親類関係とみなしてくれて、前者が売れているので、拙著も横に並べて売ろうという作戦を展開しているのだと思った。

 戦略の本質 (日経ビジネス人文庫) (日経ビジネス人文庫 (の1-2))

戦略学―立体的戦略の原理

 しかし、私のこれまでの経験では、私の本は横浜では売れないのだ。だから、いま大量に仕入れた拙著も時間の問題で、早々に返却されることになるだろう。だから、私の関係者、特に菊澤ゼミ員はいま横浜の有麟堂に行くと、刹那的な何かを感じることができるかもしれない。

********

 さて、数日前に、私の慶大ゼミのOBで会社社長の先輩から電話をいただき、拙著『戦略学』に関して、とてもいい助言をいただいた。ホテルのロビーで拙著を読んでいる人を見たというのだ。

 「今回の本はいい、もしかしたら、上記の戦略の本質よりも・・・と、さらに斬新な戦略的フレームワークの提案もすばらしい。しかし、ここまで展開しておいて、なぜ独自の考えをもっと強くださないのか?おしい。残念だ」というコメントをいただいた。今回の本の思想は日本企業のトップに響く可能性があるということもいっていただいた。

 この助言は本当にありがたい。私自身は今回はある意味でテクニカルに独自性を出していて、思想的なというか、内容的というか、そのような独自性を強く打ち出しているわけではない。しかし、この助言から、あるひらめきをえた。何らかの形で、今後、それをみなさんに紹介したいと思う。

 

« 朝日カルチャーセンターでの講義 | トップページ | ブログについて »

11)戦略学(CGS)」カテゴリの記事

コメント

菊澤先生

遅ればせながら『戦略学』じっくり読ませて頂きました。
先生のファンとして、また先生の講義に感銘を受けた一人の学生として感想を以下に記させていただきます。

一言で申し上げますと、「私の頭の中にあった戦略論に関する知識の引出しが、全て入れ替わった」気が致しました。

多くのコンサルタントの方もそうであると思いますが、MBA等で学ばれた知識というものが自分の頭の中で独自の体形を持って格納されており、実践の場面に即して引出しを開くようにその知識を活用されていることと思います。
この本の中で紹介されている有名な理論の多くは、私もほとんど知っていますし、実際に会社でビジネスを検討する際に分析する場面や上司へ説得する場面などで活用しています。

ビジネス上では必要な場面で必要な知識の引出しを開いて活用するということで問題はなかったのですが、この『戦略学』を読んで、その私の頭の中の引出しの配置がまったく変わってしまうような強い影響を受けました。

私が昔ながらの薬屋さんであったとして例えを書いてみます。

・私は薬屋さんとして、わかりやすいように効能別に分類して薬を引出しにしまっていたと致します。
・薬は私が作ったものではありませんが、この引出しは、日々どんどん増えて、引出しの多さによって私も人に役立っている気がしていました。
・しかし、『戦略学』を読んで、私は今まで並べていた引出しの薬の効能の場所が全て変わってしまうような大きなインパクトを受けました。

BSCを出されているところは、私のような企業で働く者や、コンサルタントの方々からは様々な議論が膨らむところであると思いますが、個人的には先生の書物に出てくることは意外でした。菊澤先生のファンとしては、先生が私達の理解しやすいレベルまで、わざわざかなり降りて来て頂いたのだなと想像しております。
BSCはあくまでも例にすぎないと思いますので、そのことよりも、この本の本質部分の非常に大きなインパクトについては、やはり、私も皆様の仰るように、英語での論文を世界に発信して頂き、ぜひ多くの方々の知識の引出しの配置の再確認をして頂く機会にして欲しいなと感じます。

私の身近にもたくさんおりますが、MBA等で勉強された方々がさらに次のステップへ知識を昇華させるための、また、ちょっと有頂天な自分を反省する?ような時期にある人等にも薦めたいと思います。

”ポストMBAのための良書”だと思います。


P.S. 今回、私は今まで「心理的世界」と「知識的世界」の境界がぼやけていたことに気づきました。

取り急ぎ、コメント申し上げさせていただきました。
これからも、益々勉強して参ります。

Sato

Sato様

菊澤です。大変、ありがたいコメントをしていただき、感謝しております。

今回の拙著『戦略学』は、これまでと異なり、拙著をじっくり読んでコメントをくださる方が多く、驚いています。

私が本書で展開している私の独自性をしっかり読み取っていただき、非常に感謝しております。さすがですね。

しかも、私がBSCを用いた点について、「私が降りてきた」というような表現をしていただき、非常に感動しました。ハーバード・ビジネス・レビューの編集部の方と同じような表現をされたので・・・。

おそらく、Satoさんは、私の性格をご存じなので、そのようなことはしないと思ったかもしれませんね。

私にとって、私のCGSの考え方(戦略のキュビズム)をBSC化しようと、別の形でモデル化しようと、大した問題ではないんですね。それは、コンサルタントのみなさんや実務のみなさんにお任せです。頭のいい方ならはすぐにわかるはずです。


ただ、以前、『組織の不条理』を書いたときに、あまりにも読者がその現実応用可能性について疑問視をしたので、今回はその応用の仕方まで手取り足取り道案内してみせただけです。読者へのリップサービスですね。

もしもっと具体的な実例が知りたいという人が多くいれば、事例集も考えています。この点については、菊澤ゼミの学生がゼミで、いろんな実例に応用してテストしてくれているので、それほど問題ではないと確信しています。

また、今回は、従来の経営戦略論を網羅的に解説したので、実はお遊びで、SWOT分析も入れようかと迷ったのですが・・・結局、今回はやめました。

しかし、それも大した問題ではなく、やはりここで展開した独自の議論をコンパクトにまとめて広く学会に問う必要性があるのかもしれません。まず、それを9月の防衛省での講演で試すことになると思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 拙著『戦略学』の最近の状況:

« 朝日カルチャーセンターでの講義 | トップページ | ブログについて »

2021年8月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31