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2008年4月 4日 (金)

リーダーに必要なもの

 M・ウェーバーはいろんな意味で天才的であるが、概念整理という点でも天才的である。

 彼の分析によると、権力と権威は異なっている。英語でいえば、パワー(power)とオーソリティ(authority)の違いだ。ドイツ語は忘れてしまったが、確か(Macht)と(Herrschaft)だったような???。(後で調べます)

 権力は、他人を力(暴力)で強制的に服従させる力であり、権威は、他人が自発的に自らの意志に基づいて服従してくるような力である。

 リーダーにとって必要なのはどちらか。

 動物のような他律的な行動をしている集団(啓蒙されていない集団、人に言われて動く人々、行動の原因が自分の外にある人々)を扱う場合には、「権力」がリーダーには必要なのだ。しかし、自由意志をもち、自律的に行動する啓蒙された集団(自由人)を扱う場合には、「権威」がリーダーには必要なのだ。

 菊澤ゼミのリーダーに必要なのはどちからか。

 当然、権威である。

 このWeberの議論がKantの議論と似ていると感じた人は、哲学的センスがあるといっていだろう。カントとウェーバーとポパーは、思想上、お友達なのだ。私もその仲間に入れてほしい。そのグループ名はもちろん「批判主義(限界主義)」だ。

 くれぐれも「批判」と「否定」を混同しないように! by 概念にうるさいウェーバーより

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