学校に行くか、大学にいくか
最近は、なかなかブログがかけないほど 本当に忙しかった。本日は、気分転換に、思い出話をひとつ披露したい。
さて、かつて私は「防衛大」で教えていた。多くの人たちは知らないのだが(関心がないかもしれないが)、防衛大は文科省の管轄ではなく、防衛省の管轄なので、正確な名称は、「防衛大学(誤)」ではなく、「防衛大学校(正)」、つまり大学ではなく、学校なのだ。
この点を気にしていた当時の同僚の先生が、「この点がかっこ悪いので、学会で報告するときには、レジメやプログラムには(防衛大学)と書くことにしているだ」といっていた。
さらに、「九州では、まだ防衛大に関心が高い人が多いので、九州の大学で学会があるときには、せっかくこちらが(防衛大学)と意図的に書いてレジメを提出しても、(防衛大学校)に訂正されて帰ってくるので、困るんだなあ~」といっていた。
この会話以来、私もこの点がやたらに気になるようになった。確かに、福岡大学で学会があり、私も発表者として(防衛大学助教授 菊澤研宗)と書いてレジメを提出したら、(防衛大学校助教授)に訂正されていた。驚いた。
そうか、私は軍事の専門学校の先生なんだあ~、大学の先生ではないのかあ~
確かに、卒業生で、自衛隊を止めて、就職したら、最終学歴が専門学校卒だったといっていたのもいた。
こうなると、ますます気になって、日常でも困ることが起こってきた。普段、家にいて、家内や子供たちに、いままで何気なく、「いまから(大学)にいってくる」とか、「(大学)にいってきた」といっていたが、これは間違いなのだ。正確には、「いまから(学校)にいく」とか「(学校)から帰ってきた」とかいわなければならないのだ。
だから、防衛大を退職し、一般大学に転職したときに、一番うれしかったことのひとつは、「いまから(大学)にいってくるよ」と正々堂々といえることだったなあ~
人間が小さくてすみませんという感じかな?
防衛大(学校)に関心あるひとは
http://www.nda.ac.jp/index-j.html
« 菊澤ゼミ3期生募集について | トップページ | 組織の不条理の重版決定 »
「3)学者様の不思議な世界」カテゴリの記事
- 日本の経営学者の巨匠のひとり 庭本先生 逝く(2020.12.31)
- 偉大な学者の論文の効用(2016.06.04)
- どうしようもない日本企業(2015.07.03)
- ブラックサンダー、理論負荷性、そして帰納法(2015.06.10)
コメント