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2007年1月17日 (水)

No3 2007年度 菊澤ゼミ入ゼミ情報

 「2007年度の菊澤ゼミの募集人数は15名程度」

これについて、私の現在の心境をお話したい。

菊澤ゼミは新規ゼミで、今年で2期めとなる。そのため、どれだけの学生が応募してくるか、現在のところ、実はまったく読めていない。

(1)もし10-15名ぐらいの応募者がいれば、数名落として打ち切り。もちろん、良い学生は定員とは無関係に受け入れ。

(2)もし15名以上の募集者がいれば、厳選しつつも15名+α。もちろん、良い学生が多ければ、それに比例して受け入れ数は増加。

(3)もし10名以下の応募者の場合、数名落として、5名ぐらい、二次募集する。

私の現在の甘い予想では、いまのところ(1)になるのではないかと思っている。菊澤ゼミを強く希望しているマニアックな学生(たぶん勉強したいという人)が8人ぐらいはいるのではないかと予想しているのだ。そして、その他、迷いながらも受ける学生が数名いるのではないかと甘く見積もっているいうことだ。

一般に、ゼミの適正人数は10-15名ぐらいだ。15名を越えると、「エージェンシー理論」的に学生の「モラルハザード」が多発し、ゼミは非効率になる。現在の1期生に2期生が加わると、学生のモラルハザードの発生確率はさらに高まるだろう。

また、人数が多くなると、「モニタリング」する教員側もコストが高くなるので、手抜きとなり、加速度的にゼミ組織は非効率になる。「ガバナンス」・コストが高すぎるのだ。とくに、やる気のない学生の影響力は強く、伝染病のようにゼミ全体に広がるものだ。

現在の1期生の場合、4年生がいなかったために、私もある程度モニタリングできたし、それ以上に学生のモチベイションが高く、彼ら自ら「ボンディング」行動をとってくれた。私は学生に非常に助けられた1年であった。いま、振り返ってみると、よく勉強してくれたと思う。学生も自信が少しついたのではないかと思う。

しかし、私がイメージしているゼミの雰囲気にはまだ達していないのだ。私が期待しているのは、後輩になる2期生3年生の中から、先輩の1期生4年生を論破するような学生がどんどん出てくることだ。ゼミ終了後には、先輩を気遣うぐらいの余裕をもった学生の出現。そして、これに対して、論破されないぞ、と必死に頑張る4年生。まあ、「インテリ ヤクザ」ともいえる学生集団だ。(実は、私がそんな悪い学生だったのだ。)

きっと、こういった学生が2期生からでてくるのではないかと期待している。1期生も2期生にいじめられないように、気を抜かないように、ぜひともがんばってほしい。「研究会の議論の場では、上下はまったく関係なし。議論の場が終わったら、社会性を十分考慮して対応すること」。これが、菊澤ゼミの原則の一つだ。

以上のお話で、また入ゼミ希望者は減ったかな?(これをエディップス効果という)

そもそも専門用語が多すぎる?

今回は、エージェンシー理論の理解度テストでした。(これは冗談)

 

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