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2006年5月23日 (火)

心のバイアス:経済心理学入門

 経営学史学会が熊本学園大学で開催された。私は、報告者としてANAニュースカイホテルに宿泊した。大学へのアクセスが悪く、ホテルに着いたときから、どのようにして会場の大学に行くのか気がかりだった。

 学会報告、当日、同じホテルに宿泊した先生が、朝食のとき、ホテルの横を流れる川沿をゆっくり歩いて行くと、1時間ぐらいで自然に大学につく、と長老の先生から聞いた、といっていた。そのとき、なぜか。私は美空ひばりの「川のながれのように」のタイトルを思い出した。しかし、私は報告者の一人だったので、熊本まで来て、ウエイトトレーニングをする余裕は全くなかった。

 とりあえず、その日の朝、街の中心の交通センターにバスで出ることにした。交通センターというほどだからバスがバンバン走っていると思った。ところが、交通センターでも、土日は大学へのバスがほとんどない。本日、唯一のバスがすでに出て行ったばかりだった。

 そこで、急遽、作戦変更となった。朝食で会った先生が、「昨日、路面電車に乗って水前寺公園までいってみたら、意外に大学に近かった」といっていたことを思い出した。そこで、まず水前寺公園まで行き、そこからタクシーで、という作戦に変更した。

 しかし、どうやって水前寺公園に行くか。これが問題となった。そこで、明らかに地元の人だとわるおばさんを見つけて、たずねた。しかし、通じなかった。相手のおばさんは首をかしげた。

 「熊本は言語が違うのか?」と一瞬思った。

 しかし、次の瞬間事態を把握した。

私は、「水前寺公園」を「きよみずでら」と言っていたのだ。「清水寺(キヨミズデラ)に行くにはどうしたらいいのですか?」 と聞いていたのだ。

 おばさんもびっくりしただろう。「熊本駅から、福岡へ、そして新幹線・・・・・」などと考えたかもしれない。しかし、おばさんもしばらくして気づいて「ここは京都ではない!」と注意されてしまった。

 これはボケとツッコミではなく、私の中の心のバイアス、まさに経済心理学的な現象なのだ。

  ちなみに、朝、私にいろんなアドバスをしてくださった先生と、大学で会ったのは昼。

「川沿を歩いてみました~~」と汗だくだくで、真っ赤な顔をされていた。

うわさを検証するとは、さすが学者。しかし、学会自体は観念論の世界だった。

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3)学者様の不思議な世界」カテゴリの記事

コメント

 学会報告お疲れ様でした。私もホント、疲れました。慣れない土地、そして今回飛行機に乗るのもかれこれ10年ぶりくらいでしょうか?1人で乗ったのは今回が初めてです!(南国に来たのも今回が初めてです。)幸か不幸か(たぶん後者ですが)、私が学会報告をするときは必ずといって良いほど地方でやることになってしまいます。デビュー戦が青森公立大学でしたし、昨年度は、愛知産業大学、そして今回が、熊本学園大学でした。しかし、交通のアクセスは良くなかったですよねぇ。
 実は今回の報告には隠れた意図が二つありまして、一つは、先生が言う所の胡散臭い組織認識論に反証可能性を持たせるのか?ということと。そしてもう一つは、ワイク研究からエスケープする(?)準備としての資源依存モデルを取り上げることであります。前者については、学会でお話したとおりですが、後者について、疑問というか質問なのですが、資源依存モデルを新制度派的に論じることって出来ませんかねぇ?確か、資源依存モデルの文献のなかで、デツゼッツの名前を見つけることが出来た(と記憶している)ので、もしかしたら新制度派的に論じることができるのかなぁなんて漠然とですが考えていたりします。
 所で、今回の学会の中で、「家の論理」を書いた○戸先生の様子が、ご機嫌ナナメだったことに先生は気づいていましたか?実は、先生がいらっしゃらなかった学会初日の統一論題のときに、M先生の報告に対して、討論者であるS先生のコメントが、実に○戸先生の報告をばっさりと切っていたのです!このコメント以降懇親会の乾杯の挨拶にせよ、翌日の統一論題の途中にせよ、いろいろと喋りたかったようです。

佐々木さんへ(まだ返答の書き方、やり方がわからないのですが、試しにやってみます。)

菊澤です。私は、遅れて学会に参加したので、分かりませんでしたが、いろいろあったのですね。

さて、資源依存モデルと新制度派経済学の関係ですが、所有権理論のデムゼッツではなく、取引コスト理論だと思います。

ベサンコ等の『戦略の経済学』17章にその関係が書かれているので、参考して発展させてください。学説研究(理論間研究)としては、面白いと思いますよ。

菊澤先生、コメント有難うございます。研究の参考にさせていただきます。所で、また相談というか何とかがあるのですが、それについてはちょっとここでは書けないので、メールいたします。

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