一流と三流の学者の差とは
私の慶応大学での指導教授小島三郎先生は、よくこう言っておられた。「私は、二流の学者は好まない。私の考える学者は、一流か三流かでしかない。二流の学者を目指すなら、はじめから止めた方がいい。」
結局、優れた学者の考えは、紙一重なのだ。一流の学者のアイデアは、下手をすると三流の考えになりかねない新奇なものが多い。時には、一人だけでも、常識に挑戦するものだ。
「インサイダー取引の何が悪いのか」と挑戦したH.デムゼッツ、「LBOのどこが悪いのか」と挑戦したジェンセン。
では、二流をめざしているのかどうか調べるにはどうしたらいいか。次の質問をすればいい。
「貴方は学者になりたいのか、教授になりたいのか」
「教授になりたい」と答える人は、大抵、二流をめざしているのだ。
残念!!!
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