香水の魅力
海外にいったとき、何を買うだろうか。
私の場合、最初の頃は、学者らしく、ボールペンを買うことにしていた。フランスではウォターマン、米国ではクロス、ドイツではペリカン。それが一巡すると、今度は安い時計に関心が移動した。そして、いまは香水だ。
私は、これまで香水など全く関心がなかった。香水などして、女性の気を惹くやつなど・・・と、むしろ香水をつける男を軽蔑さえしていた。そして、香水くさい外人は体臭がきついのだと断定していた。
ところが、今は、逆だ。ことのはじまりは、私の従姉妹たちへのお土産として、ドイツで安い香水(男女の区別のない香水)を数本買ったことからはじまった。お土産に渡すはずだったが、つい渡す機会を失い、ある日、遊びでそれを自分でつけてみたのだ。
驚いた。気分がいいのだ。夏の汗だくの人々で満員の電車の中、香水の匂いに守られていると、気分がいいのだ。他人などもうどうでもいいのだ。あくまでも、自分にとって快適で、気持ちがいいのだ。香りはすばらしい。香りだけで、1日気持ちよく、研究できるのだ。
こうして、私の香水に関する認識は完全に変った。それは、他人のためではなく、自分のためなのだ。香りが自分を守ってくれて、一日、気分よく研究できるのだ。1日の始まりに、ある人がロッキーのテーマ曲を聞いて自分を奮い立たせて出勤するように、あるいは別の人は黄色のリゲインを飲んで自分をムチ打って仕事するように、私は香水に包まれて気持ちを一新して、1日、研究をはじめるのだ。
こうして、いま私の関心は完全に香水に移行している。ハンガリーのスーパーで買った安い香水はガソリンくさくてだめだ。ウィーンでかった安い香水は、すぐに香りが消えてしまう。やはり、高価なものは香りが残るようだ。カルバン・クライン、ボス、アルマーニ・・・・・・・・・・・・・
こんな私は、おかしいのだろうか。そういえば、研究を続けるために、私は眠け覚ましとして1日にコーヒーを何倍も飲むことにしている。高級なコーヒーは何杯も飲むと胃がすぐにやられる。ところが、インスタントコーヒーは何杯飲んでも胃は大丈夫。だから、研究には非常に効率的だ。・・・・・・・・
すべては、研究の道に通じていることに気づいていただけただろうか。
私の学者魂を理解していただけただろうか。
研究のためなら何でもやるぞ!!!
























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