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2005年11月13日 (日)

上海でのシンポジウムのこと エピソード1

CIMG0790  9月に、上海理工大学でシンポジュムがあった。はじめての上海であったったこともあって、驚くことが多かった。

 これは、一般論ではないが、今回は意外に英語を話す先生が少なく、国際交流研究所の所長が英語を話すので、自然と彼と話す機会が多くなった。本当は、行動経済学、経済心理学の研究している先生と話したかったが、その先生はあまり英語がうまくなかったので残念であった。

 さて、上海では、復旦大学と交通大学が超有名な大学ということも、今回初めて知った。シンポジュムの報告者の一人として復旦大学のかなり年配の先生が「東方哲学」というテーマで話だし、時間もすべて無視して講義を始めた。これには驚いた。あまりに偉いので、司会者も誰も止められないようだ。困った・・・・・・

 やっと質問タイムに入った。最初に質問したのは、中国の田舎の大学からやってきた女性の先生で、「先生の講義を聴けて本当にうれしい・・・・」などゴマをすったので、復旦大学の先生はとても上機嫌だった。

 私は、せっかく日本から来たのに、時間を無視して学部レベルの講義をきかされたとの思いもあって、質問することにした。質問は、こうである。

「日本企業は生産性を高めるために、これまで経営管理論を中心に研究してきた。しかし、最近、日本人は、日本企業の弱点は戦略思考がなかった点であるということに、気がついてきた。そこで、日本の学者は米国流の戦略論に関心ももっているが、企業人の多くは実は貴方の国の「孫子」に関心をもっており、多くのことを学びたいと思っている。先生の本日の講義は管理論が中心であったが、孫子の兵法や戦略論についてはどのような考えをもっておられるのかお聞きしたい」

 これに対して、復旦大学の先生曰く、「それは私の本に書いてあるの読んでくれ」、また「それについては私の大学の授業で話をしているので、授業を聞きにきて欲しい」。

 私は、唖然とした。その後、2、3人がいい質問をしていた。しかし、その答えは、すべて同じだった。「それについては、私の本に書いてあるので、読んでれ」、「それについては私の大学の授業で話をしているので、授業を聞きにきて欲しい」で見事に通したのだ。びっくりした。

 復旦大学の先生は偉い。面白い。すばらしい。貴方が大将!!!!!

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