不条理シリーズ3冊出そろいました。
『戦略の不条理』中公文庫と『命令の不条理』中公文庫は、以前新書で発売されたものです。
しかし、いずれもあとがきに読者からのコメントに答える形で、私の考えや日本企業の事例などを
加えていますので、ぜひ読んでほしいですね。
最後の指導者の不条理は、私の不条理シリーズの最終版的な内容です。
これは書きおろしですので、ぜひ一読してほしいですね。
●アマゾン 菊澤本
菊澤 研宗: 成功する日本企業には「共通の本質」がある 「ダイナミック・ケイパビリティ」の経営学
最新作です。アマゾンで予約可能になりました。
菊澤編著: ダイナミック・ケイパビリティの戦略経営論
最新の戦略経営論です。戦略経営論に関心のある人には、必読です。
菊澤研宗: 改革の不条理 日本の組織ではなぜ改悪がはびこるのか (朝日文庫)
拙著『組織の不条理』の姉妹編です。現代の不条理現象を分析しています。
菊澤 研宗: 組織の経済学入門 改訂版
改訂版です。ほとんど同じですが、少しクールな感じです。
菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理
2016年2月で5刷となりました。
菊澤研宗: ビジネススクールでは教えてくれないドラッカー(祥伝社新書)
ドラッカー、カント、小林秀雄です。
野中 郁次郎: 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
私の論文も掲載されていますので、ぜひ読んでみてください。
David J. Teece: Dynamic Capabilities and Strategic Management
最近、注目されているダイナミック・ケイパビリティの本
経営哲学学会: 経営哲学の授業
経営哲学の本がやっとできました。面白いですので、ぜひ買ってください。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 「命令違反」が組織を伸ばす (光文社新書)
東電の吉田所長の行動の意味を理解するために、読んでもらいたい。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
キュービックグランドストラテジーについて知りたい人はこれを読んでください。
菊澤研宗: なぜ「改革」は合理的に失敗するのか 改革の不条理
私の新著です。読みやすくなっています。関心のある人はぜひ一読お願いします。
NHKスペシャル 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 上
NHKスペシャルの本
TVでは見れない私のインタヴューが掲載されています。
菊澤 研宗: 企業の不条理
新著です。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
新書『戦略の不条理』をさらに詳しく知りたい人
ガバナンスの比較セクター分析―ゲーム理論・契約理論を用いた学際的アプローチ (比較経済研究所研究シリーズ)
この本の第4章を書いています。 (★★★★★)
週刊ダイヤモンド別冊 歴学(レキガク) 2010年 1/11号 [雑誌]
コラムに、ヴェーバーのプロ倫について書きました。
菊澤研宗: 戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書 426)
祝!はやくも増刷
孫子、山本七平、クラウゼヴィッツ、リデルハート、ロンメル、ハンニバル、ナポレオンについて解説し、新しい戦略の哲学、キュービック・グランド・ストラテシー(立体的大戦略)を提唱する。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)
もうすぐ発売されます。「文庫化のためのあとがき」をぜひ読んでください。 (★★★★★)
神田 昌典: 10年後あなたの本棚に残るビジネス書100
拙著『組織の不条理』も100に選ばれています。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理
祝2刷です。
菊澤研宗: 新著『戦略学』ダイヤモンド社
やっと発売されました。私の新しい本です。この本では、世界を物理的世界、心理的世界、知性的世界に分けて考え、従来の戦略論が物理的世界を対象とするものにすぎないこと、また心理的世界を対象としているのが行動行動経済学、さらに知性的世界を対象としているのが取引コスト理論だとし、何よりも企業が生き残るにはこれら三つの世界にアプローチするような立体的大戦略(キュービック・グランド・ストラテジー)が必要だということを説明しています。というのも、ひとつの世界だけを対象にした戦略だけでは、別の二つの世界で変化が起こったとき、淘汰されてしまうからです。
(★★★★★)
菊澤 研宗: なぜ上司とは、かくも理不尽なものなのか (扶桑社新書 16)
新書『命令違反が組織を伸ばす』の現代企業版です。
こちらの方がやさしく書いてあるので、関心のある人はぜひ買ってよんで見てください。その後で、『命令違反』を読むと、分かりやすいかもしれません。 (★★★★★)
菊澤 研宗: 「命令違反」が組織を伸ばす (光文社新書 312)
組織内の人間は、ある程度、失敗することが予測できたとても、そこに行かざるをえないことがある。このような失敗を「不条理な失敗」と呼びたい。このような不条理な失敗を回避する最終解決案は「命令違反」である。命令違反は常に悪しきものではなく、良い命令違反もある。そのような命令違反をも扱う新しいマネージメントが必要であることを、太平洋戦争の日本軍を事例にして説明する。 (★★★★★)
菊沢 研宗: 組織の経済学入門―新制度派経済学アプローチ
祝!5刷です。
最新の私の単著です。
取引コスト理論、エージェンシー理論、所有権理論をやさしく解説した本、その他、進化経済学、行動経済学、法と経済学、ゲーム理論にも触れていますので、お買得です。 (★★★★★)
菊澤研宗編著: 組織の経済学―業界分析
現在3刷です。
これは社会人学生とのコラボレイトでできた私菊澤のはじめての編著の本です。
新制度派経済学にもとづいて、メディア産業、化学産業、酒類産業、コンサル業界、ベンチャー・キャピタル、ヘッジファンド・・・・・・・・・・を分析しています。
(★★★★★)
デビッド ヴァイス: Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター
グーグルには関心をもっています。
Chris Anderson: The Long Tail: Why the Future of Business is Selling Less of More
ローングテールの本です。 (★★★★★)
菅谷 義博: 80対20の法則を覆す ロングテールの法則
ロングテールの法則は話題になっていますが、
私はこの本を未読。
ロングテール戦略行動は心理会計的に説明できると思います。ただし、その行動が成功的かどうかはわかりません。
不条理なコンピュータ研究会: IT失敗学の研究―30のプロジェクト破綻例に学ぶ
私の論稿も載っているので、関心のある方はぜひ読んでみてください。不条理のIT版です。 (★★★★★)
小林 秀雄: モオツァルト・無常という事
小林秀雄のモーツアルトの批評は絶品 (★★★★★)
スティーヴン・レヴィット: ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
シカゴ大学の先生らしい本のようです。
Rose Friedman: 選択の自由―自立社会への挑戦
シカゴ学派の総帥、フリードマンの古典。英知にあふれている。 (★★★★★)
リチャード・H. セイラー: 市場と感情の経済学―「勝者の呪い」はなぜ起こるのか
私の好きなR.セーラーの行動ファイナンス、経済心理学の本です。 (★★★★★)
真壁 昭夫: 最強のファイナンス理論―心理学が解くマーケットの謎
行動ファイナスの入門書です。 (★★★★)
ヨアヒム・ゴールドベルグ: 行動ファイナンス―市場の非合理性を解き明かす新しい金融理論
行動ファイナンスの入門書。非常にやさしく、わかりやすく説明してあります。 (★★★★★)
多田 洋介: 行動経済学入門
経済心理学の入門書。 (★★★★★)
小林 秀之: 「法と経済学」入門
法と経済学分野の定番、非常にわかりやすく説明してあります。 (★★★★★)
宍戸 善一: 法と経済学―企業関連法のミクロ経済学的考察
法という制度を経済学的に分析する分野のやさしい教科書。 (★★★★)
キム・クラーク: デザイン・ルール―モジュール化パワー
モジュール組織論を最初に言い出した本 (★★★★★)
国領 二郎: オープン・アーキテクチャ戦略―ネットワーク時代の協働モデル
気になる本です。 (★★★★★)
青木 昌彦: モジュール化―新しい産業アーキテクチャの本質
この本は、最新の組織デザイン論を扱っている面白い本です。 (★★★★★)
ジェイ・B・バーニー: 企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続
バーニーの戦略論も大幅に取引コスト理論やエージェンシー理論を取り入れています。ただ少し、中身がだらだらしている感じです。
デビッド J.コリス=モンゴメリー: 資源ベースの経営戦略論
この本は、戦略の経済学に近く、新制度派の諸理論を取り入れています。モンゴメリーの夫が、リソース・ベイスト・ヴューの開発者の一人、ウエルナー・ワーナフェルトだとは知りませんでした。
オリバー・E. ウィリアムソン: 現代組織論とバーナード
これは、ウィリアムソン編著の論文集です。ここには、オリバー・ハートの論文が入っています。ただし、訳にかなり問題あり。
オリヴァー・イートン・ウィリアムソン: 市場と企業組織
ウイリアムソンの初期の取引コスト理論の翻訳です。 (★★★★★)
Sytse Douma: Economic Approaches to Organizations
これ3版ですが、4版がでているようです。この本は、組織の経済学のやさしい教科書です。ただし、所有権理論が欠如しています。 (★★★★★)
エドワード・P. ラジアー: 人事と組織の経済学
人事に関する経済分析の本です。 (★★★★★)
Eirik G. Furubotn: Institutions And Economic Theory: The Contribution Of The New Institutional Economics (Economics, Cognition, and Society)
この本は新制度派経済学を広く網羅していると思います。筆者はドイツ系の学者です。フルボトンは、所有権理論で有名な人です。 (★★★★★)
Michael C. Jensen: A Theory of the Firm: Governance, Residual Claims, and Organizational Forms
この本は、マイケル・ジェンセンの実証的エージェンシー理論の論文集です。エージェンシー理論によるコーポレート・ガバナンス分析に関心ある人は必読です。
Harold Demsetz: The Organization of Economic Activity
これは、デムゼッツの所有権理論の論文集です。すばらしい論文集です。 (★★★★★)
柳川 範之: 契約と組織の経済学
この本は、所有権理論やエージェンシー理論を中心とする最新の研究を非常にやさしく解説した本であり、初心者でも読みやすくなっています。ただし、取引コスト理論の説明はありません。 (★★★★)
ダグラスC. ノース: 制度・制度変化・経済成果
この本は、所有権理論を歴史に応用し、ノーベル賞を受賞したダグラス・ノースの本で
す。ここでは、制度変化について説明していますが、内容はかなり難解でいくぶんもやもやした感じです。しかし、多くのインプリケーションがありますので、ぜひ読んでみる価値があると思います。
(★★★★★)
デイビッド ベサンコ: 戦略の経済学
この本は、取引コスト理論、エージェンシー理論、所有権理論を数学をほとんど使わないで比較的わかりやすく説明し、応用しています。数学を使っていないために、逆にだらだらした感じもしますが、上記の「組織の経済学」と併用するとよいと思います。とくに、この本では、企業の境界問題が充実していると思います。
(★★★★★)
ポール・ミルグロム: 組織の経済学
組織の経済学で最も有名な本です。内容は非常に充実しています。しかし、私の個人的な感想からすると、かなり読みづらい本でもあります。とくに、ミクロ経済学にふれたことのない人には、つらい本かもしれません。みんなで一緒に読むことを勧めます。
(★★★★★)
Jack J. Vromen: Economic Evolution: An Enquiry into the Foundations of New Institutional Economics (Economics As Social Theory)
このブローメンの本は、進化経済学をうまくまとめています。現在、進化経済学の研究は、アルチャンのダーウイン主義、ネルソンーウインターのラマルク主義、進化ゲーム論の三つの方向がありますが、これらをうまくまとめています。しかも、ヨーロッパの研究者らしく私の好きなポパーの進化論的認識論についても言及しています。
(★★★★★)
Richard R. Nelson: Evolutionary Theory of Economic Change (Belknap Press)
この本は進化経済学の原点となる本の一つです。非常に有名な本ですが、いまだ翻日本語に訳されていません。私が留学していたニューヨーク大学スターン経営大学のドクターコースの学生が私に奨めていた本です。この進化論の分野は、非常におもしろいので、今後、もう少し研究する必要があると思っています。
Oliver Hart: Firms, Contracts, and Financial Structures (Clarendon Lectures in Economics)
この本は、オリバー・ハートの有名な所有権理論の本であり、契約理論の原点といわれている本です。やや数学的です。契約理論に関心のある人は、この本を避けて通ることができないでしょう。ハートの顔を写真で見ましたが、とてもスマートな上品な感じがしました。彼によると、この分野は数学的に定式化するのが難しい分野で、かなり苦労しているとコメントしていました。このハートの著書に関して、上記のデムゼッツによる批判的書評もおもしろいので、ぜひ併読を勧めます。
(★★★★★)
John W. Pratt: Principals and Agents
この本の中にアローのエージェンシー理論をまとめた有名な論文"The Economics of Agency"が入っています。この論文で、隠れた知識問題としてのアドバースセレクション現象と隠れた行動問題としてのモラルハザード現象が非常にうまく区別され説明されています。
Michael C. Jensen: A Theory of the Firm: Governance, Residual Claims, and Organizational Forms
この本は、実証的エージェンシー理論に関するジェンセンの論文集です。ジェンセンのエージェンシー理論の論文は、よく知られていますが、日本ではそれほど読まれていないのではないでしょうか。この本もじっくりと読んで見ると、エージェンシー理論によって会計、ファイナンス、組織が幅広く分析できることがわかってきます。
(★★★★★)
Oliver E. Williamson: The Mechanisms of Governance
この本は、取引コスト理論をコーポレート・ガバナンスの問題やコーポレート・ファイナンスに応用した論文集です。この本は、非常にインプリケーションが多い本だと思います。 (★★★★★)
ロナルド・H. コース: 企業・市場・法
この本は、取引コスト理論や所有権理論に関するコースの論文集。1937年に、つまり第二次大戦前に取引コスト理論の論文が発表されていたことに驚かされます。また、「法と経済学」という新分野の先駆けとなった論文「社会的費用の問題」の長さにも驚かされます。読む度に、新しい発見のある素晴らしい本です。数学では表せないコースの英知であふれています。とにかく、時間をかけてじっくり読んでみたい本です。
(★★★★★)
岩井 克人: 会社はこれからどうなるのか
この本は非常にいい本です。一度は読むべきです。 (★★★★★)
小佐野 広: コーポレートガバナンスの経済学―金融契約理論からみた企業論
組織の経済学的な議論がまとまっています。 (★★★★)
菊澤 研宗: 比較コーポレート・ガバナンス論―組織の経済学アプローチ
私の本です。 (★★★★★)
Jonathan P. Charkham: Keeping Good Company: Corporate Governance Ten Years On
チャーカムの有名なガバナンスの本
各国のガバナンス・システムが比較されている。 (★★★★★)
不条理シリーズ3冊出そろいました。
『戦略の不条理』中公文庫と『命令の不条理』中公文庫は、以前新書で発売されたものです。
しかし、いずれもあとがきに読者からのコメントに答える形で、私の考えや日本企業の事例などを
加えていますので、ぜひ読んでほしいですね。
最後の指導者の不条理は、私の不条理シリーズの最終版的な内容です。
これは書きおろしですので、ぜひ一読してほしいですね。
●アマゾン 菊澤本
12月16日に拙著『指導者の不条理』がPHP新書として発売されます。
3年ぶりに本を書きました。これが、不条理研究の最終版です。
テーマは、「不条理」、「黒い空気」、「カント哲学」です。
「黒い空気」を知らない人は合理的行動で失敗する。
佐藤優氏推薦!
(作家・元外務省主任分析官)
人と組織は合理的に失敗する。とくに日本の組織において表面化するこの「不条理」のメカニズムの解明に長年挑んできた著者。その積年の研究を発展させ、経営学者、組織論の研究者としての「不条理」研究の集大成として書き下ろしたのが本書である。
失敗する組織内では、指導者たちの合理的な判断によって、「やましき沈黙」が生じる。そして、どこかに潜んでいた「黒い空気」が、いつのまにか組織全体を覆ってしまうと著者はいう。
日本の「空気」の研究においては、これまで故・山本七平氏の論が多くの読者に支持を得てきたが、グローバル化にのみこまれ、変質し続ける日本社会において、その論を超える社会・組織の分析が必要とされているなか、著者は自らの幅広い学問知識を援用してこの難題に挑戦した。
日本近代の戦史から現代の企業経営史まで、絶えることのない「不条理」現象に着眼し、最新経済学やダイナミック・ケイパビリティ論などの経営学、さらにはカント哲学を援用して、組織を汚染し、破滅に至らせる病への処方箋を、現代を生きるリーダーに向けて提示する。
悲劇の戦史からの学びを、自らの仕事・経営に生かすことを願うリーダーたちに贈る著者渾身の書き下ろし!
【本書の構成】
序章◆日本の戦史にみる失敗の真因――指導者は不条理な「黒い空気」に覆われて失敗する
第1章◆「不条理」への経済学的挑戦――戦史にみる「黒い空気」発生のメカニズムと最新経済学
第2章◆「不条理」への経営学的挑戦――ダイナミック・ケイパビリティ論とドラッカー経営論の援用
第3章◆「不条理」への哲学的挑戦――哲学者カントの「理論理性」と「実践理性」の援用
結章◆不条理な「黒い空気」に支配されないための処方箋――「理論理性」と「実践理性」の重層的なマネジメントが鍵となる
●アマゾンで予約できます。
拙著『命令の不条理』が発売されました。
すごくいい感じです。
多くの方に読んでいただきたいですね。
内容:
日本の組織に必要なのは、勇気ある部下の「命令違反」だった! 太平洋戦争中の実例から、「良い命令違反」「悪い命令違反」を経済学理論で分析。「不条理な命令」を覆す部下と、それを許容するマネージメントが組織の危機を救い、組織を進化させることを証明する。『組織の不条理』への解答篇。『「命令違反」が組織を伸ばす』改題。
●アマゾンで発売されました。
最近は、いろんなSNSが登場してきて、なかなかブログが書けません。
ここ数年、本を出版していませんでしたが、これから3冊、立て続けに出版されます。
(第1弾)11月22日 『命令の不条理』中公文庫 アマゾン 予約中です。ぜひ一読お願いします。
ロシア兵士のことを思ってしまいます。
東レ経営研究所の雑誌「経営センサー」3月号に、以下の論稿が掲載されました。これは私の最新の研究の一部です。1か月後にこのサイトで、PDFとして公開されると思います。
『ダイナミック・ケイパビリティ論における謎の原理―ドラッカーに学ぶオーケストレーションの意味』―
●経営センサー
https://cs2.toray.co.jp/news/tbr/newsrrs01.nsf/0/35AE68F9B8887D414925869A00107D40?open
アミタグループが主催している事業創出プログラム「Cyano Project(シアノプロジェクト)」オンライン説明会でダイナミック・ケイパビリティ論について講演します。
ダイナミック・ケイパビリティの本質である「資産のオーケストレーション」に関する私の最新の解釈についてお話する予定です。
関心のある方は、ぜひ以下のサイトから参加お願いします。
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事業創出プログラム「Cyano Project(シアノプロジェクト)」オンライン説明会開催のご案内
サービス内容のご説明に加え、経営論「ダイナミック・ケイパビリティ」について菊澤研宗氏にご講演頂きます。
サステナビリティ推進・経営企画等のご担当の方、ぜひご参加ください!
セミナーのサイト
https://www.amita-oshiete.jp/seminar/entry/015768.php
最近、新自由主義、オープン・イノベーションが流行っているので、労働市場の流動性が強調されている。そのためか、以下のような2つのことが、昔のことのように、忘れられている。
(1)ケインズが主張していたように、労働市場は硬直的であること。
(2)ウイリアムソンが主張したように、労働市場は取引コストが高いこと。
さらに、労働経済学は人的資源配分の効率性を追求するのであるが、それは簡単にいうと、最適な部分(専門職)の総和としての組織(Σ部分=全体)を形成することである。
しかし、経営学が求めている組織とは、部分の総和よりも大きい全体としての組織(Σ部分<全体)を形成することである。そのために、理念とか、エンゲイジメントとか、倫理とかいった人間的で道徳的な要素が必要となるのである。
ウイリアムソンが指摘しているように、次のことを忘れてはならない。
経済学が求めるように、血液をめぐる市場を形成し、自由に取引させると、効率的であるが、経営学が求めているように、自発的に献血する利他主義的な人はいなくなり、金だけの世界が形成される。
菊澤です。
アミタ会長・社長の熊野氏との対談第1回目です。
ダイナミック・ケイパビリティ論に関する私の最新の考えが掲載されています。ダイナミック・ケイパビリティ論に関心のある方は、ぜひ一読お願いします。
--「VUCAの時代に求められる"エコシステム経営"と新たな価値を生み出す組織能力 "ダイナミック・ケイパビリティ"」
■掲載URL https://www.amita-hd.co.jp/vision/message/20210212.html
ダイナミック・ケイパビリティ論を研究していると、わからないことが出てくる。これを理解するためには、暗黙知やゲシュタルト心理学の知識が必要となるように思える。さらに、これを追求していくと、ドラッカーの議論も関係してくるように思える。
学問というのはいたるところで関係しているものだ。
改めて、マイケル・ポランニーの「暗黙知の次元」を読んでいる。内容がかなり難解である。しかし、これを突破すると、ダイナミック・ケイパビリティ論をめぐる謎も解ける可能性がある。
日経ビジネスでのダイナミック・ケイパビリティの連載の最終回 第5回
コーポレート・ガバナンスに関して、日本ではエージェンシー理論にもとづいて社外取締役が重視されているが、ダイナミック・ケイパビリティ論の観点からは社内重役が重視されることを説明しました。エージェンシー理論とダイナミック・ケイパビリティ論の関係について、ぜひ一読お願いします。
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00133/020100005/
コロナ禍でずっと家に巣ごもりしていたので、いろんな本が読めた。若い時に、K.R.ポパーに心酔しすぎたために、許容力がなく、他の学派がすべて敵に見えた。そのため、他の学派の研究書を読む機会を失った。そして、今になって読むことになってしまった。
たとえば、フランクフルト学派のホルクハイマーやアドルノ。2人はすごい、本当に勉強になる。さらに、ポパーの「歴史主義の貧困」で気になっていた2つの「全体」についても読みなおした。さらに、ドラッカーの50年代の著作。そして、今はやりのダイナミック・ケイパビリティ論など。
これらは、全然異なる分野の人たちであり、まったく関係ないと思っていたが、実は共通点がある。ゲシュタルト心理学である。ということで、ゲシュタルト心理学についても研究してみたところ、驚いた。クーンのパラダイム論、ポラニーの暗黙知、ホルクハイマーのカント論、ポパーの全体論、ドラッカーのポストモダン、ダイナミック・ケイパビリティ論が連結してきたのである。
こういったことが、学問のおもしろさである。
2021年4月中頃から、慶應義塾大学丸ノ内キャンパスで、ダイナミック・ケイパビリティ論の講座を担当します。関心ある人はぜひご参加ください。教室とZoomのハイブリッドになります。
日経ビジネスの連載:ダイナミック・ケイパビリティの第4回目。GE、シーメンス、富士通のデジタルツイン(日米独)を比較し、富士通の人間中心のDXはダイナミック・ケイパビリティと相性がいいことを説明しました。一読お願いします。
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00133/012500004/
日日本企業ならできる、変革につながる人間中心のDX
日経ビジネスの「ダイナミック・ケイパビリティ論」連載 第3回目
今回は日米独組織を比較し、ダイナミック・ケイパビリティと相性の良い日本型組織が、「働き方改革」によって硬直化する可能性があることを説明しました。
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00133/011900003/
ドラッカーが、モダンの後にくるポストモダンを特徴づけるために、依存しようとしていたのは、モダンの象徴であるデカルト流の世界観を批判して登場したゲシュタルト心理学である。
フランクフルト学派もまたデカルト的な世界観を批判して弁証法へと進み、ゲシュタルト心理学と関係してくる。
さらに、ポパーもゲシュタルト心理学を認める。
結局、行き着くところはゲシュタルト心理学のようである。
つまり、全体としての形態(ゲシュタルト)は部分の総体ではない。一つひとうの音を聞いても、メロディー(短調や長調)は理解できない。逆に全体としてのメロディーによって一つひとつの音の良さが引き出されるという。
ドラッカーによると、組織も同じなのである。したがって、新古典派の労働市場などによって、組織などは到底理解できないのである。
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