慶応大学菊澤ゼミナールHP

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2017年10月 9日 (月)

心理会計の提唱者、リチャード・セーラーがノーベル賞受賞

拙著『戦略学』で取り上げている心理会計(メンタルアカウンティング)の提唱者リチャード・セーラーが、2017年度のノーベル経済学賞を受賞。

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

昨年は、拙著『組織の経済学入門』で取り上げたオリバー・ハートが受賞したので、拙著で説明している理論は、ほとんどノーベル賞受賞となった。以下の本でも、リチャード・セーラー心理会計理論について説明しています。

菊澤 研宗: 組織の経済学入門 改訂版

菊澤 研宗: 組織の経済学入門 改訂版

ノーベル賞をもらっていないのは、進化経済学とダイナミック・ケイパビリティ論だけとなりました。

2017年10月 4日 (水)

10月24日丸ビル「夕学五十講」空席残りわずかになりました。

菊澤です。
10月24日東京丸ビルで行われる講演の「空席が僅か」になったようです。うれしいですね。組織の不条理に関心をもっていただき、感謝しております。

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夕学五十講MCC...
菊澤研宗教授(慶應義塾大学商学部)の10/24(火)講演「日本軍の失敗に学ぶ『組織の不条理』」が「空席僅か」になりました。

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予定講演内容:

かつて山本七平は、日本軍は非合理的な「空気」に支配されていたと主張した。しかし、菊澤教授は「空気」は合理的に発生し、合理的不正・非効率という「組織の不条理」が起きていたことこそが要因だと喝破する。現代企業の不正問題にも通底する組織の不条理現象の本質に迫る。

●関心のある方は、以下から申し込み可能です。

MCC夕学五十講

https://www.sekigaku.net/Sekigaku/Default/Normal/SekigakuTop.aspx

2017年9月24日 (日)

安易なOPEN INNOVATION論にはご注意

「自分にないものがあれば、他人のものを使えばいい」

(1)これは、経営学的にいうと、最近はやりのチェスブローのオープンイノベーションの考え。(なければ、他人を利用すればいい)
(2)しかし、経済学的にいると、これは新古典派経済学の市場理論の考えである。
(なければ他人から買えばいい

いずれも人間が
(A)限定合理的で(不完全であり)
(B)機会主義的で(だましても利己利益追求する)あることを無視している。
つまり、人間は相互にだまそうとするし、だまされるかもしれないのだ。これを無視した議論だ。


UBバークレーで、ティース先生が研究所の所長に返り咲いたときのパーティで、チェスブローに聞いたことがある。(私がティース先生のところに来ているのを知っているので、弟子である彼は対応してくれる)

「知識をオープンに内外でやり取りすることは効率的だが
野中先生のいう暗黙知の取引には、ウイリアムソンの取引コストが高くて、取引できないが、どう思うか?」

チェスブローは、少し考えて、難しい質問だといって、向こうに行ってしまった。やはり、企業境界の問題は重要だと思う。

いまでは、もう懐かしいバークレーでの出来事だ。

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年9月22日 (金)

秋の夜長は速読ではなく、精読はいかが・・・

 最近の日本人は、速読の傾向がある。どれだけ早く、かつ多くの本を読むか。こうした状況を憂いて、昔の人は、本をたくさん読むと、逆に馬鹿になるとかいう人もいた。

 僕も古い人間なので、精読を推奨する人間だ。われわれの時代は、難解な本をどのように理解するか、解釈するか、友人と競ったものだ。

 たとえば、ドストエフスキーの「罪と罰」。長編で、非常に難解だ。これをどのように解釈するのか。

  貧困という物理的状況(世界1)が、主人公のラスコリーニコフを殺人に導き、その後、その犯罪行為を正当化するために、理論武装する(世界3)。しかし、それでも彼の心理は満たされず、最後は、ソーニャに事実を告白し、彼女との愛を確信して、やっと安らぐ(世界2)。

  ポパーの世界3理論を知っていると、このように、整理することもできる。しかし、このような解釈はむなしいね・・・などなどと議論するのもいいね。

 秋の夜長には、読書を!

「ドストエフスキ...」の画像検索結果

ドストエフスキーのように、しつこく新制度派経済学について説明しています。

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年9月21日 (木)

菊澤ゼミの夏合宿

菊澤ゼミの夏合宿を18日から21日まで伊豆長岡で行いました。毎年、夏合宿では、「戦争について考える」をテーマに、ゼミ員がグループに分かれて、ビデオをみて、資料、ネットから情報収集し、ケースの分析を行います。

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今年のケース分析のテーマは、以下からの選択。

(1)日本はなぜ負ける戦争に向かったのか。

(2)ガダルカナル戦の失敗の本質は何か。

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各チーム、短い時間で分析し、まとめて、素晴らしいプレゼンを行ってくれました。優勝チームは、写真のグループです。とても、優秀なメンバーです。

明日から、秋学期が始まります。

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

画像に含まれている可能性があるもの:室内画像に含まれている可能性があるもの:6人、、スマイル、立ってる(複数の人)、室内

2017年9月20日 (水)

目的合理性と価値合理性の再説明:ヴェーバー、カント

菊澤です。

ヴェーバーの目的合理性と価値合理性に関心がある人が多いようです。なかなかわかりにくい概念ですが、今回はばっさり説明します。

ヴェーバーは、カント哲学に影響されています。

カントの議論を理解して、ヴェーバーを理解した方がいいと思います。

カントは、人間の理性は少なくとも2つあるとしました。それに対応するのが、ヴェーバーの目的合理性と価値合理性です。

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(1)カント理論理性=ヴェーバー目的合理性

因果法則に従って、現象を認識する理性です。これは、世界を因果論的に説明して理解したり、認識するだけの理性です。

 この理性を使うと、因果法則(AならばB)を応用して(BのためにAすべし)という行動命題を導くことができます。これがヴェーバーのいう目的合理的行動です。

 それは、カントの理論理性と関係しています。しかし、この理性はあくまで認識するだけの理性です。ですので、応用できると思っていても実際に行動するとは限りません。

 また、因果法則に従う行動は、常に自分以外に原因があるので、そのような行動をカントは他律的と言います。それは、物質や動物もそのような行動するので、このような行動に人間性はないということです。

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(2)カント実践理性=ヴェーバー価値合理性

 これは、価値判断する理性です。良いか悪いか。正しいか悪いか。価値判断すると、その後、人間は行為したくなります。「良いか悪いか。もし悪いとすると、何をなすべきか」つまり、人間に行為実践を要求してくる理性です。

 これは、主観的な理性ですので、これにもとづく行為も主観的です。それゆえ、その行為を保証するものは、その人がその行為に対して責任を取るという態度です。このような価値判断にもとづく、主観的な、わがままな行為、しかし責任を伴う行為を、カントは自律的、自由といいます。

 ヴェーバーの価値合理性とはこのような行為のことです。

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年9月13日 (水)

『週刊現代』:『組織の不条理』に関する佐藤勝氏の解説

今週発売の『週刊現代』に、佐藤優氏が拙著『組織の不条理』について取り上げてくれています。ありがたいです。

ドラマティックに不条理発生メカニズムを紹介してくれています。さすがです。うまいです。関心がある人は、ぜひ本屋でみてください。

自動代替テキストはありません。

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き

塾生新聞に拙著『組織の不条理』のインタビュー記事

慶應塾生新聞に、拙著「組織の不条理」についてインタビューを受けた記事が

掲載されました。

 

塾生新聞の存在は知っていましたが、私は個人的にあまり見たことがありません。

なかなか、うまくまとめて書いてくれています。

画像に含まれている可能性があるもの:1人、立ってる

https://www.sekigaku.net/…/Default/Schedule/LectureList.aspx

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年9月 4日 (月)

10月24日丸ビル「夕学五十講」に登壇します。

菊澤です。
10月24日丸ビルで「夕学50講」に登壇します。

●テーマ
「日本軍の失敗に学ぶ『組織の不条理』」

日本人組織に特徴的な「空気決定」や「忖度」について、日本軍の事例を用いてお話します。

これまで最初に空気が存在し、それに支配されて、日本人組織は失敗してきたと言われています。しかし、初めから空気が存在するのではなく、人間が空気を生み出し、それにしたがって失敗することを明らかにします。

関心のある方はぜひ参加してください。

10月24日
http://www.keiomcc.net/sekigaku-blog/2017/08/51024.html

参加申し込み MCC夕学50講
https://www.sekigaku.net/…/Default/Schedule/LectureList.aspx

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年8月27日 (日)

広島大学での講演:空気発生のメカニズム

8月23日に広島大学高等教育研究開発センターで、講演を行いました。広島はこれが二度目ですが、大変、有意義でした。

その後、呉にいって大和ミュージアムにいきました。呉に行くまでの車窓から見える海。戦艦大和が出現しそうな感じで、感動しました。

呉の街もよかったです。歴史を感じますね。大和ミュージアムも良かった。大変、勉強になりました。

また、呉の隣の「広(ひろ)」という町もきになりました。

2017年8月25日 (金)

6刷 拙著『戦略学』ダイヤモンド社

 拙著『戦略学』ダイヤモンド社が、みなさんのおかげで、6刷になりました。本も生物と同じで、生き残ることが非常に難しいものです。こうした中、何とか、拙著『戦略学』は生き残っています。非常にありがたいです。

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

2018年春慶応大学丸ノ内チシティキャンパス(MCC)のアゴラ講座では、この本を中心に講義を行う予定です。関心のある方はぜひご参加ください。

2017年8月21日 (月)

ケイパビリティ・アプローチ

  ティースのダイナミック・ケイパビリティ論とアマルティア・センのケイパビリティ・アプローチの関係が気になっている。

  ティース教授は、自分のダイナミック・ケイパビリティとセンのケイパビリティ・アプローチとは、異なるものとしているが、取り込めば、もっと議論が理論的かつ補強されるように思える。センの議論は、定義など非常に明確になっているので・・・

2017年8月16日 (水)

インパール作戦はいまでも考察する価値がある。

  昨日のNHKのインパール作戦は面白かった。

  第15軍司令官牟田口廉也中将は、「5000人死ねば(日本兵)、あれは取れる」
といった感じで作戦を展開していたという。

  これを、若き齋藤少尉が聞いて、愕然としており、
最後にいまだ生存している彼がこれを思い出し、
号泣している姿は、まさにドラマだった。

  しかし、牟田口のように、前線で長く戦っていた人間は、
感覚がマヒするのではないか。
よく、兵士がはじめは死体をみて驚いたが、
そのうち慣れてきて何とも思えなくなったという
証言をしているように。

  こういったことを考えると、ベテランとか、現場主義とか、
業績主義だけでは、限界があることがわかる。
環境に鈍感になるのだ。

●インパール作戦に関心のある人は

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年8月15日 (火)

空気、忖度、そして大和特攻(現代ビジネス)の記事

講談社のWEBサイト「現代ビジネス」に拙稿が掲載されました。

『戦艦大和「特攻」の大失敗にみる、「忖度」の本質』

●現代ビジネスのサイト

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52589

従来の山本七平の空気論は非合理的あるいは非科学的説明ですが、そのために、空気論は無責任論と結びつき、さらにそこから空気という言葉が悪用されているように思います。しかし、空気は合理的に発生し、やはり決定者は人間であることを取引コスト理論で説明しました。

関心のある方はぜひ一読お願いします。

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年8月14日 (月)

秋の夕学五十講に登壇します(10月24日丸ビル)

今年の秋10月24日に夕学五十講(丸ビル)に登壇します。テーマは、「日本軍の失敗に学ぶ『組織の不条理』です。

今回は、「空気」の不条理について、日本陸海軍の事例を用いて、お話する予定ですので、関心のある方は、ぜひご参加ください。

●後期の予定

https://www.sekigaku.net/Sekigaku/Upload/attacned_news_708.pdf

●夕学五十講のHP

https://www.sekigaku.net/Sekigaku/Default/Normal/SekigakuTop.aspx

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

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