慶応大学菊澤ゼミナールHP

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2018年1月22日 (月)

プレジデントの記事ー日本の不祥事分析

菊澤です。

「プレジデント」で書いた記事がweb上で読めるようになりました。

最近の日本企業の不祥事について、取引コスト理論で分析してみました。

関心があれば、ぜひ一読お願いします。

●プレジデント online

http://president.jp/articles/-/23642

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菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2018年1月18日 (木)

菊澤の不条理とカミュの不条理との関係

  これまで、私は「不条理」の研究をしてきたが、カミュの不条理文学とはまったく無関係なものとして、研究したきた。

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

しかし、やはり関係があるように思える。

(1)カミュは、「異邦人」という小説を発表したとき、「シュシュポスの神話」という論文も同時に発表している。カミュの不条理論は、実存主義への反論でもあるという。

(2)実存主義とは、神はいない。真理は獲得できない。ヨーロッパをニヒリズムが支配する中、普遍的な真理を目指すのではなく、自分自身の実在は確信できることから、自分自身が信じる個人的な真理、自分自身が目指す個人的目的を追求して生きることによって、自己の存在を確信できるというような議論である。

(3)この実存主義への反論が、カミュの不条理論だと思う。それは、シュシュポスの神話が事例である。

 シュシュポスは、神を欺いたので、神に岩を山頂にまで運ぶといった罰を負う。しかし、山頂まで運ぶと、また岩が下に転がり、これを永遠に行うことになる。

(4)これは、個人的には合理的な行動であるが(実存主義)、全体としては無意味なのだ。つまり、個別合理的と全体合理性が不一致のことを不条理と言っていると解釈すると、私の研究している不条理論と、カミュの不条理論は一致することになる。

この関係については、さらに今後追求してみたい。

画像に含まれている可能性があるもの:1人

2018年1月 5日 (金)

日本的経営学

     明治維新から150年。以来、日本は、長年、西欧を追いかけてきた。坂の上の雲だ。しかし、いまだに、日本経済は米国経済と異なっている。

   これをどう解釈するのか。遅れているとみなすのか、日本は固有の構造をもっているとみなすのか。私は、後者だと考えている。だから、日本は世界標準から遅れているという論者については非常に懐疑的だ。

 やはり、日本固有の経営学について考える必要があると思う。経営者は株主の代理人ではないのだ。この意識は、アングロサクソンの新古典派経済学に汚染された経済学者よりも、経営学者の方が強いと思う。

    新古典派市場の経済学は、市場の効率性は説明できるが、絶えず発展している資本主義社会の動学性を説明できない。これを説明しようとしているのは、シュムペーターであり、ドラッカーであり、クリステンセンであり、ティースのダイナミック・ケイパビリティ論なのだ。 

  経営学は金儲け学問ではないか? この疑問を十字架のように背負ってきた経営学者は、いまこそ経営学は金儲け学問ではないことを論証しなければならない。

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年12月31日 (日)

12月27日北海道新聞で記事が出ました。

菊澤です。

12月27日に、東京では読めないようですが、「北海道新聞」の水曜討論という欄に、私の記事が掲載されました。

神戸製鋼など、最近の一連の日本企業の不祥事について論稿です。私の考えでは、2000年以降に導入された米国流の利益重視のマネジメントと必ずしも利益重視ではない日本型生産システムのミスマッチが起こっており、その限界が表面化しているのではないかと思っています。

画像に含まれている可能性があるもの:2人、テキスト

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菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年12月26日 (火)

相撲業界の経済分析 「現代ビジネス」

 今日、話題になっている相撲業界について、経済学的に分析してみました。外国人力士を日本文化の破壊者とみなすのか、それとも救世主とみなすのか。ここが問題です。

 この相撲業界の問題を、今日、閉鎖的な相撲業界固有の問題とみなす人が多いのですが、そうではなく、人口が激減している日本が、将来、外国人労働者を受け入れたときに発生する問題であることを認識する必要があると思います。

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●講談社「現代ビジネス」

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53930

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菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年12月19日 (火)

日本経営学会関東部会大成功

 17日土曜日、たくさんの方が来ていただき、感謝しております。今回は、期待通り、3人の報告者一橋大学の清水さん、慶應義塾大学の三橋さん、そして早稲田大学の井上さんの報告は、非常に面白かったです。さらに、司会の一橋大学の田中さんも議論に参加してくれて、久しぶりに知的興奮をおぼえました。やはり学問は面白いです。また、やりましょう。

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、座ってる(複数の人)、室内

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画像に含まれている可能性があるもの:1人、画面、室内

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2017年12月 3日 (日)

12月日本経営学会部会への招待

12月16日土曜日以下のプログラムで、日本経営学会の部会が慶大三田校舎で開催されます。(コーディネーターは、菊澤です)

●学会員だけではなく、関心のある方、社会人の方、参加費1000円で参加できます。

(慶大生学部学生はただです)

●今回の発表者は、いま日本経営学会でもっと勢いがあり優秀な研究者たちです。これだけのメンバーが集まることは、なかなかありませんので、ぜひ見に来てください。

特に、若手はプレゼンの仕方なども勉強になると思いますので、ぜひ来てほしいものです。

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★日本経営学会関東部会シンポジウム★

場所:慶應義塾大学三田校舎北館3階大会議室
時間:12月16日土曜日13時30分から
(終了後 北館ファカルティクラブ 懇親会)
参加費:1000円

テーマ:イノベーションと変革(案)
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報告者(各40分以内)

●一橋大学 清水 洋
「日米企業の自己変革とイノベーション」

●慶應義塾大学 三橋 平
「成果主義が変える社内イノベーター・ネットワーク」

●早稲田大学 井上達彦
「模倣からイノベーションが生まれる理由」

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コメンテーター(各15分程度)
埼玉大学   宇田川元一
慶應義塾大学 菊澤研宗
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司会
慶應義塾大学 榊原研互
一橋大学   田中一弘

 
(3人の先生へ、宣伝のため、写真の使用、よろしくお願いします。)

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12月7日関西不動産三田会で講演

12月7日に関西不動産三田会で講演します。この三田会は、会員のみなさんのレベルが非常に高いので、とても講演しやすいです。

昨年に引き続き、ご招待いただき、大変、光栄です。今年も楽しみにしています。

●関西不動産三田会

http://www.mitakai.net/

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

YKK、富山県機電工業会での講演、ダイナミック・ケイパビリティ

  11月21,22日にYKKで、その後、富山県機電工業会で講演を行いました。

 いつものように、大谷YKK副社長はじめ、今回は永田YKK常勤監査役にお世話になりました。執行役員の山崎さんそして人事部室長の堤さん、ありがとうございます。感謝しております。

 理科系出身者の多い企業で、私のような文系の話を熱心に聞いていただき、感謝しております。

 YKKは、私の研究しているダイナミック・ケイパビリティを保有する典型的な企業なので、そのような企業を直接何度も訪問できることを、研究者として本当に幸せに思っています。

 実は、今回も、YKKに関してダイナミック・ケイパビリティとの関係で、新しい発見がありました。そして、ますます私の確信が強くなりました。

 

画像に含まれている可能性があるもの:3人

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年11月19日 (日)

11月 菊澤ゼミOB会案内

★11月 菊澤ゼミOB会案内★

菊澤です。

菊澤ゼミのOBとOGのみなさんへ

6期代表水野君から
今年の菊澤ゼミOB会の日時・場所について連絡がありました。
菊澤ゼミのOBOGのみなさんぜひ参加してください。

みなさんと会えることを楽しみにしております。

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日時:11月25日土曜日 18:30受付開始
                                         開始19:00~終了21:00

場所:MARUGO LUNA SOLA
連絡先:03-6273-4605

http://www.marugo-s.com/lunasola/

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菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年11月12日 (日)

月曜日発売「プレジデント」に拙稿が掲載

菊澤です。

月曜発売の[プレジデント]に、次の記事がでます。

 

●好評連載「ビジネススクール流知的武装講座[422]
ー企業の不正が後を絶たないのはなぜか?ー」

新制度派経済学で、不条理発生メカニズムを説明しています。
ぜひ一読をお願いします。

●PRESIDENT 2017年12.4号 | 書籍&雑誌 | PRESIDENT STORE

http://presidentstore.jp/item/011724

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菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤ゼミ個別説明会とオープンゼミ

金曜日、菊澤ゼミの個別説明会では、たくさんの学生が参加してくれて、感謝しています。

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、座ってる(複数の人)、室内

また、午後からのオープンゼミにも多くの学生が参加してくれて、感謝しております。来年、みなさんと菊澤セミでともに研究できることを楽しみにしています。

画像に含まれている可能性があるもの:1人、室内

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年11月 9日 (木)

「現代ビジネス」に記事をアップー神戸製鋼事件の分析

  最近、忙しくて、ブログが書けない状況です。現在は、Facebook と ツイッターが中心となっています。

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  さて、神戸製鋼事件についてですが、みなさん、関心があるようですね。

本日、私の記事が、本日、講談社の『現代ビジネス』にアップされましたが、あっという間に、人気8位になっています。これは、うれしいですね。

私は、日本的不正は首謀者のいない不正だと思っています。それゆえ、コーポレート・ガバナンス・システムを改良しても抑制できない問題だと考えます。

関心ある方は、ぜひ以下の記事を一読お願いします。

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●講談社WEB『現ビジネス』での私の記事

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53398

●人気

http://gendai.ismedia.jp/

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https://www.facebook.com/kikuzawazemi/

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https://twitter.com/

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菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

菊澤 研宗: 組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫 き)

2017年10月 9日 (月)

心理会計の提唱者、リチャード・セーラーがノーベル賞受賞

拙著『戦略学』で取り上げている心理会計(メンタルアカウンティング)の提唱者リチャード・セーラーが、2017年度のノーベル経済学賞を受賞。

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

菊澤 研宗: 戦略学―立体的戦略の原理

昨年は、拙著『組織の経済学入門』で取り上げたオリバー・ハートが受賞したので、拙著で説明している理論は、ほとんどノーベル賞受賞となった。以下の本でも、リチャード・セーラー心理会計理論について説明しています。

菊澤 研宗: 組織の経済学入門 改訂版

菊澤 研宗: 組織の経済学入門 改訂版

ノーベル賞をもらっていないのは、進化経済学とダイナミック・ケイパビリティ論だけとなりました。

2017年10月 4日 (水)

10月24日丸ビル「夕学五十講」空席残りわずかになりました。

菊澤です。
10月24日東京丸ビルで行われる講演の「空席が僅か」になったようです。うれしいですね。組織の不条理に関心をもっていただき、感謝しております。

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夕学五十講MCC...
菊澤研宗教授(慶應義塾大学商学部)の10/24(火)講演「日本軍の失敗に学ぶ『組織の不条理』」が「空席僅か」になりました。

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予定講演内容:

かつて山本七平は、日本軍は非合理的な「空気」に支配されていたと主張した。しかし、菊澤教授は「空気」は合理的に発生し、合理的不正・非効率という「組織の不条理」が起きていたことこそが要因だと喝破する。現代企業の不正問題にも通底する組織の不条理現象の本質に迫る。

●関心のある方は、以下から申し込み可能です。

MCC夕学五十講

https://www.sekigaku.net/Sekigaku/Default/Normal/SekigakuTop.aspx

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